実際の依頼ケースについて

2015年9月29日 火曜日

特別縁故者の財産分与の申立て書類の作成

ある社会福祉協議会の職員から、相続人不存在の件で財産分与を受けたい方の相談に乗って欲しいとの依頼があった。丁度このテーマの研修中であったので引き受けることにした。相続財産は預金と不動産。
先ず相続財産管理人の申立てを理由を付してする。管理人に弁護士が選任された。予納金は求められなかった。管理人からの就任挨拶で「全部の分与は難しいかも知れないがボリュームのある文章を書けば」とアドバイスされた。問題は分与申立の縁故事情を具体的にどう書くかであり、手持ちの資料では抽象的すぎて分からず解説書を2冊購入しじっくり読み込んだ。この間公告期間が2ヶ月と6ヶ月あり、申立ては1年先になるので申立期間さえ注意していれば良い。解説書では、普通の親戚づきあいで仲が良かった程度では認めてもらえず、ハードルはかなり高そうだ。縁故の濃さを文章にするとともに、それを裏付ける資料を付けなければならない。本人から縁故の濃さを示すエピソードを聞き取り、裏付けとなる資料をなんでもいいからと探してもらう。本人と裁判所とで何等かのやりとりがあるかと思い、齟齬があってはいけないと思い申立の文章の疑問点を問いただし確認しあったが、結局裁判所との直接のやり取りはなかった。結果縁故事情として以下のことを主張した。

○職業欄には市から委嘱されているOO委員OO委員とした。ボランティアをしていることで人間性をさりげなくアピールした。この点後から考えて、もっと堂々といつから何年やっていますとするべきだったと反省。
○被相続人の成年後見人を12年も報酬をもらわずやってきたこと。
○口頭ではあるが自分が死んだら財産を引き継いでくれと言われていたこと。それについて被相続人の知人が書いたものではあるが、文書があり実印らしきものが押されていること。
○葬儀や納骨をしたこと。そして墓石を管理し今後もすること。

そして提出後まもなく管理人から、裁判所から1ヶ月のうちに意見書(報告書)を出すよう指示があり、ついては本人とともに面談したいとの連絡があった。就任時の挨拶に次いで2度目であり原本の確認やら2,3確認事項の質問があった。
裁判所から当初、相続財産申立てをした際全部認められない時は連絡しますので意見書(報告書)を見に来て下さいと言われていた。分与申立から1ヶ月たって管理人が意見書(報告書)を提出したとすれば、裁判所からの連絡があるかと思い、いまかいまかと待っていたが来づ、意見書(報告書)提出から2ヶ月後にやっと、依頼者から全部認容された審判書が届きましたと連絡があった。もちろん即時抗告もなく確定した。こちらも却下、一部認容の場合の対応の心配もなくなりホッとした。



投稿者 司法書士山川潔事務所

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